今回は、介護業界において、新しく入職した職員に対する指導の仕方に関して、
気になっていたことを書いていきたいと思います。
きっかけは他の職員の教え方でした。
「この施設ではこうだから。」
「そんなこと教えてないよ?」等
自分が模範解答で、それに倣え的な指導をしている職員が一定数いることが、
ずっと気になっていました。
もちろん、筆者はそのような指導は一切していません。
介護歴10年以上の介護福祉士で、
新入社員や転職者の指導を何度も行ってきた筆者が、
持論を交えながら深掘りしていきます。
筆者から見た、介護施設の指導の現状
まず、新しい職員への指導の現状を、主観が入ってはいますが、まとめてみます。
・初日からタイムスケジュールを渡し、「この施設ではこうだから。」という教え方をする職員がいる。
・「こうだから。」という割に、その根拠を説明できない職員がいる。
・介護経験者と未経験者に対し、同じ教え方をする職員がいる。
・指示をするだけで、自分は動かない職員がいる。
一例ですが挙げてみました。
誤解のないよう言っておきますが、このような職員は少ないです。少ないですが、各施設に数人はほぼ確実に存在しています。
では、なぜこのような職員が存在するのか?
筆者なりに考えた結果、
「その施設での介護しか知らない」ということが一番の理由だと思います。
では、筆者はどのような指導をしているのか?
もちろん、模範解答ではなく、筆者はこうしていますという一例を挙げるだけですので、
職員の指導に悩んでいる方は参考にしてみてください。
筆者はどのような指導をしているのか?
筆者が指導するときは、
「新入社員」
「異業種で働いていたが、介護業界に転職してきた職員」
「別の介護施設で働いていた職員」
この3パターンに分けて、それぞれに合わせた指導を行っています。
具体的にみていきましょう。
・「新入社員」に対する指導
新入社員は社会人一年目ですので、社会人としての指導から入ります。今後どのようなキャリアを歩むか分かりませんが、他の会社へ転職したとしても通用するよう、最低限のことは指導します。
社会人としての指導を主としながら、介護についても教えていきます。介護に関しては、「なぜ」なのかを考えてもらいながら、指導します。
約1ヵ月ほど経過し、社会人としての基礎、介護の基本を習得した後で、タイムスケジュールに沿った指導を開始していきます。その際も「なぜ」なのかを考えてもらいながら指導をしていきます。
そして、概ね3ヵ月で独り立ちしていけるようなプランでじっくりと指導をしていました。
・「異業種で働いていたが、介護業界に転職してきた職員」に対する指導
社会人歴があるので、社会人としての指導はせず、介護に関する指導から行っていきます。介護経験はないため、教え方としては「新入社員に対する指導」と同じです。ただ、相手の社会人としての経験を否定せず、生かせることは生かしてもらえるよう配慮をしていました。
・「別の介護施設で働いていた職員」に対する指導
ほとんどの職員が行っている指導と大差ありません。ただ、相手の介護経験を尊重しながら、この施設ではどうしているのかを教えていき、参考になることは逆に取り入れていきました。
まとめ
複数の施設を経験して、教える立場から教えてもらう立場になって、分かったことですが、
自分の経験や知識を否定されることは、本当に辛いことです。
ですので、皆さんも新しい職員に指導する際は、経験を否定したり、自分を押し付けることはせず、
一緒に考えたり、意見交換をすることを心がけてみてください。
今回は、以上で終わりたいと思います。
今後も、介護に関する様々な疑問にこたえる記事を書いていきますので、興味のある方はご覧ください。
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